eスポーツの盛り上がりとともに、競技シーンで使われる専門用語も年々増え、複雑になってきています。なかでもFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)の分野では、技術や戦術、状況報告などに関する独自の言葉が自然と生まれ、浸透しています。
新しくFPSに挑戦する初心者にとっては聞きなれない専門用語は大きな壁となりますが、こうした用語を知っておくことで、チーム連携や戦術理解、世界大会などの実況や解説をより深く楽しむための手助けになります。
本記事では、FPSをプレイする人も観る人も押さえておきたい基本用語から少し専門的なものまでをわかりやすく整理し、それぞれの意味と使い方をご紹介します。
FPSでよく聞くワード61選
基本的な戦闘・行動に関する用語
- AIM(エイム)
敵に照準を合わせる技術や行為そのもの。 - ADS(エイムダウンサイト)
銃のサイトやスコープを覗き込み、敵などに照準を合わせること。 - HS(ヘッドショット)
敵の頭部を攻撃すること。日本ではヘッショと略されることもあります。 - 腰撃ち(こしうち) / ヒップファイア
ADSをせずに射撃すること。近距離でのとっさの撃ち合いで有効、ADSに比べ弾は拡散する傾向にあります。 - 追いエイム / トラッキングエイム
水平に動く敵などに照準を合わせ続ける技術。 - フリックショット
視界に現れた敵に対し、マウスやスティックを素早く振って瞬時に照準を合わせること。 - 置きエイム
敵が通過しそうな通路の角や出入り口に、あらかじめ照準を置いて待ち構える戦術。 - 偏差撃ち(へんさうち)
弾速の概念があるゲームにおいて、遠距離の移動ターゲットに対し、弾が到達するまでの時間を計算し、標的の少し先を狙って撃つこと。 - プリファイア
敵がいると予測される遮蔽物の裏などに対し、相手が飛び出すのを読んで、あらかじめ射撃しておくこと。 - リコイルコントロール
銃の連射時に発生する反動(リコイル)を相殺するように視点を動かし、弾の拡散を抑える技術。日本では単にリコイルとも。 - フルオート / セミオート / バースト
銃の射撃モード。クリック長押しで弾を発射し続けるフルオート、1度のクリックで1発だけ発射されるセミオート、1度のクリックで3発や5発など決まった数の銃弾が発射されるバーストがある。 - タップ撃ち / 指切り
フルオート武器を数発ずつ区切って撃つことで、反動を抑え精度を上げる射撃方法。 - ストッピング
移動中に射撃する際、一瞬だけ逆方向にキー入力するなどして完全に静止し、射撃精度を最大にするテクニック。主に「Counter-Strike」シリーズのようなクラシックなFPSで重要なテクニック。 - クリアリング
建物や部屋、通路など進む先に敵が潜んでいないか、索敵して安全を確保すること。 - ピーク
壁などの遮蔽物から体を出し、索敵したり撃ち合ったりすること。大きく体を出す「オーバーピーク」や、肩など体の一部を僅かに見せる「ショルダーピーク」などがある。 - カバー
撃ち合っている味方を射撃で援護したり、敵の注意を自分に引きつけ、味方を助ける行為。 - クロス
味方と2つ以上の異なる射線(角度)を作り、敵を挟み撃ちにする陣形。 - 裏取り
敵チームの陣形の背後や側面に回り込み、不意を突いて攻撃する戦術。 - 詰める(つめる)
敵との距離を縮め、積極的に攻撃を仕掛けにいくこと。 - 引く(ひく)
状況が不利になった際に、一旦後退して体勢を立て直すこと。 - ラッシュ
チーム全員でタイミングを合わせ、特定の目標地点へ一斉に突撃する戦術。 - リテイク
一度敵に制圧されたエリアや目標地点を、チームで協力して奪い返すこと。 - エントリー
エリアに侵攻する際、最初に突入する役割や行為。 - ベイト
意図的に目立つ行動をとり、敵の攻撃や注意を自分に引きつけることで、味方が動きやすい状況を作る戦術。 - ラーク
チーム本隊とは別行動をとり、単独で敵の情報を集めたり、敵の注意を引いて本隊の侵攻を助けたりする役割。 - ハイド
敵に発見されないように物陰や草むら、建物などに隠れること。
ステータス・武器・ルールに関する用語
- HP(ヒットポイント) / ヘルス
キャラクターの体力を示す数値。 - アーマー / シールド
HPとは別に、ダメージを肩代わりしてくれる追加の耐久値。アーマーやシールドが実弾やエネルギー弾に高い耐性を持つケースも。 - K/D(キルデス比) / キルレ
キル数をデス(死亡)数で割った値。プレイヤーの戦闘能力を測る指標のひとつ。 - DPS(ダメージ・パー・セカンド)
「1秒あたりに与えられるダメージ量」のこと、武器の瞬間火力を示す指標。 - TTK(タイム・トゥ・キル)
「敵をキルするまでにかかる時間」のこと。この時間が短い武器ほど、撃ち合いに強いとされる。 - AR(アサルトライフル)
近〜遠距離まで対応できるバランスの取れた万能な武器カテゴリ。 - SMG(サブマシンガン)
連射速度に優れ、近距離での戦闘で絶大な強さを発揮する武器カテゴリ。 - SG(ショットガン)
至近距離で高い威力を持つ、散弾を発射する武器カテゴリ。 - SR(スナイパーライフル)
高倍率スコープを備え、遠距離から高威力の弾を発射できる精密射撃に特化した武器カテゴリ。 - DMR(デジグネイテッド・マークスマン・ライフル)
ARとSRの中間的な性能を持つ、中〜遠距離向けの武器カテゴリ。 - LMG(ライトマシンガン)
装弾数が非常に多く、弾幕を張って敵の動きを抑制する「制圧射撃」を得意とする武器カテゴリ。 - グレネード(投擲物)
手で投げて使用する爆弾やアイテムの総称。フラグ(爆発)、スモーク(煙幕)、フラッシュ(閃光)などがある。 - ULT(アルティメットアビリティ)/ウルト
キャラクターが持つ、戦況を覆すほどの強力な必殺技やスキルのこと。 - FF(フレンドリーファイア)
味方にもダメージが与えられるゲームにおいて、味方を誤って攻撃してしまうこと。 - TK(チームキル)
フレンドリーファイアで味方を倒してしまうこと。 - Nerf(ナーフ) / 弱体化
ゲームのアップデートにより、武器やキャラクターの性能が下方修正されること。 - Buff(バフ) / 強化
Nerfの対義語で、性能が上方修正されること。 - スポーン / リスポーン
プレイヤーがゲーム開始時やデス後に、マップ上の特定地点に再出現すること。 - エコラウンド
ラウンド毎に武器やアビリティを購入するシステムを持つゲームにおいて、次のラウンドで強力な武器などを買うために資金を節約し、あえて最低限の装備で戦うラウンドのこと。 - バイラウンド
エコラウンドの逆で武器やアーマーなどを十分に揃えて戦うラウンドのこと。 - ハンドガンラウンド / ピストルラウンド
最初のラウンドと攻守交代直後の全員がハンドガンと限られた装備しか購入できないラウンドのこと。 - セカンドバイ
ハンドガンラウンドに負けたチームが、本来であればエコを選ぶ場面で武器を購入すること。 - オブジェクト
爆弾設置ポイントやフラッグなど、そのゲームルールの勝利条件となっている対象物のこと。設置ポイントからセッポン、あるいはセッポと略されることも。 - デフューズ / 解除
爆弾設置ルールにおいて、攻撃側が設置した爆弾を防御側が解除する行為。 - ペイロード / 護衛
マップ上に配置された「ペイロード」と呼ばれる乗り物などを、攻撃側チームが制限時間内に目標地点まで「護衛」しながら運ぶゲームルール。
略語・コミュニケーション用語
- GG(グッドゲーム)
「良い試合だった」という意味で、試合終了後に使われる挨拶。 - WP(ウェルプレイド)
「良いプレイだった」と、味方や敵の素晴らしいプレイを称賛する言葉です。「GGWP」と続けて使われることも。 - NT(ナイストライ)
惜しくも負けてしまった味方に対して、「良い挑戦だった」、「惜しかった」と健闘を称える言葉。 - AFK(アウェイ・フロム・キーボード)
プレイヤーがキーボードから離れている状態、離席中や放置している状況。 - IGL(インゲームリーダー)
試合中の司令塔として、チームの作戦や行動を指示するプレイヤーのこと。 - GLHF(グッド・ラック・ハブ・ファン)
「幸運を祈ります、そして楽しんでいきましょう」という意味。主に大会などの場において試合が始まる直前のタイミングで、敵味方を問わず使われる挨拶。 - lol(ラッフィング・アウト・ラウド)
大笑いを意味するスラングで、日本における「(笑)」や「www」に近しい表現。
その他の用語
- メタ
その時点のゲーム環境において、主流となっている強い戦術やキャラクター、武器構成のこと。 - BOT(ボット)
人間ではなく、AIによって操作されるNPCのこと。 - トロール
チームの勝利を目的とせず、意図的に味方を妨害したり、試合を壊したりする利敵的な迷惑行為。
まとめ
本稿ではFPSのプレイや観戦で頻繁に使われる専門用語を、基礎から応用まで幅広く解説しました。
戦況が目まぐるしく変化するFPSでは、的確な報告や指示が勝敗を大きく左右します。本稿で紹介した用語は、チーム内での迅速かつ正確なコミュニケーションを可能にし、戦術理解を深めるための共通言語と言えるでしょう。
本稿を参考に、勝利を引き寄せるための実践的なツールとなるFPS用語を、ぜひ実際のプレイで活用してみてください。
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