eスポーツの盛り上がりとともに、競技シーンで使われる専門用語も年々増え、複雑になってきています。
なかでもMOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)の分野、特に『League of Legends(LoL)』や『Dota 2』のような世界的なタイトルでは、キャラクターの役割やマップ全体の戦略、集団戦での連携に関する無数の専門用語が飛び交っています。
これから『LoL』などのMOBAタイトルを始めたい、あるいは観戦を楽しみたいという初心者にとって、これらの用語はゲーム理解を妨げる最初の壁かもしれません。
しかし、基本的な用語を知るだけで、味方とのコミュニケーションが円滑になったり、高度な試合展開を理解できたりと、ゲームプレイや観戦の面白さが何倍にも深まります。
そこで、本稿ではMOBA用語の中からプレイや観戦で頻繁に使われる重要なキーワードを厳選し、その意味や使い方を解説します。
MOBAでよく聞くワード66選
基本・役割(ロール)関連
- MOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)
5対5などのチームに分かれ、相手の本拠地の破壊を目指すゲームジャンルのこと。 - ロール
チーム内での役割。タンクやアサシン、サポートなど様々な種類がある。 - タンク
高い体力と防御力を持ち、味方を守る盾となる役割。 - ブルーザー
ダメージを出す能力と耐久力を兼ね備えた近接戦闘型のキャラクター。ファイターとも。 - スレイヤー
高いダメージを出すことに特化したクラスのこと。 - アサシン
瞬間的に高いダメージを出すことに特化し、体力の低い敵を狙う役割。 - マークスマン
遠距離からの通常攻撃で継続的に高いダメージを出す役割。ADC(Attack Damage Carry)とも。 - メイジ
スキル(魔法)でダメージを出す遠距離攻撃が得意な役割。 - コントローラー
敵を妨害したり味方を補助したりすることに長けたクラスの総称。 - サポート
味方の回復や能力強化、敵の妨害など、チームを補助する役割。 - ジャングラー
レーンの間に広がる「ジャングル」で中立モンスターを倒して成長し、各レーンを奇襲して助ける役割。 - フレックスピック
複数のロールやポジションをこなせるキャラクター、またはそのピックのこと。相手の構成に対応しやすく、戦術に幅を持たせられる。
マップ・施設関連
- レーン
自陣と敵陣をつなぐ主要な道のこと。トップ、ミッド、ボットの3つがあるのが一般的。 - トップ
マップの上側にあるレーン。主に耐久力のあるキャラクターが担当することが多い。 - ミッド
マップの中央にあるレーン。他のレーンへの移動がしやすく、戦略的に重要なポジション。 - ボット
マップの下側にあるレーン。多くのゲームでマークスマンとサポートの2人組が担当する。 - ジャングル
レーンとレーンの間にある中立モンスターがいるエリア。 - ブッシュ
マップ上の茂みや草むらのこと。中に入ると相手から姿が見えなくなり、奇襲などに利用される。 - オブジェクト
タワーやドラゴン、バロンといった、試合を有利に進めるための重要な攻略対象のこと。 - タワー/タレット
各レーンにある防御施設。近づく敵を自動的に攻撃する。 - インヒビター/バラック
敵の本拠地前にある重要な施設。破壊すると、自軍のミニオンが強化される。 - ネクサス/エンシェント
各チームの本拠地の中心にある建物。これを破壊されると敗北となる。 - ミニオン/クリープ
一定時間ごとに本拠地から出現し、自動的に敵陣に向かって進軍する兵士。 - ドラゴン
マップの特定の位置に出現する強力な中立モンスター。討伐したチームに永続的な強化効果(バフ)を与える重要なオブジェクト。 - バロン/ロシャン
試合の中盤以降に出現する最も強力な中立モンスター。討伐したチームに非常に強力で一時的な強化効果を与え、試合を大きく動かす要因となる。
戦闘・アクション関連
- AA(Auto Attack)/通常攻撃
スキルを使わずに行う基本的な攻撃。 - スキル
各キャラクターが持つ固有の能力や技。 - ウルト
各キャラクターが持つ最も強力なスキル。アルティメットスキルの略。 - AoE(Area of Effect)
効果範囲を持つ攻撃やスキルのこと。単体ではなく、特定のエリア内の複数の敵に影響を与える。 - CC(Crowd Control)
スタン、スロウ、打ち上げなど、敵の行動を阻害する効果の総称。 - バースト
短時間で非常に高いダメージを与えること。 - ハラス
相手に一方的に攻撃を加え、体力を削る行為。 - ポーク
遠距離からスキルなどを使って、一方的に相手の体力を削る行為。
戦術・戦略関連
- BAN
試合開始前のキャラクター選択時に、お互いのチームが特定のキャラクターを使用禁止にすること。 - PICK
試合開始前に、使用するキャラクターを選択すること。 - LH(ラストヒット)
ミニオンやクリープにとどめを刺すこと。ゴールドや経験値を得るための基本技術。 - ファーム
ミニオンや中立モンスターを倒して、ゴールドや経験値を稼ぐ行為。 - プッシュ
ミニオンを敵陣深くまで押し上げ、タワーなどの施設に侵攻すること。 - ガンク
ジャングラーなどが他のレーンへ奇襲を仕掛け、人数差を作って敵を倒しにいくこと。 - ローム
担当レーンを一時的に離れ、他のレーンに奇襲や援護に行くこと。 - イニシエート/エンゲージ
集団戦を仕掛けること、戦闘を開始すること。 - ディスエンゲージ
始まった戦闘から離脱すること、敵の仕掛けをいなすこと。 - ゾーニング
敵にプレッシャーをかけて特定のエリアから追い出し、経験値やゴールドの獲得を妨害する行為。 - ピール
敵に攻撃されている味方(特にキャリー)を、CCなどを使って守ること。 - ベイト
おとりになること。わざと体力が少ない状態で敵を誘い出し、待ち構えている味方と一緒に倒す戦術。 - バックドア
敵チームの隙をついて、ミニオンの支援なしに本拠地の破壊を狙う奇襲戦術。 - パワースパイク
特定のレベルに達したり、特定のアイテムが揃ったりして、キャラクターが急激に強くなる時間帯のこと。 - マクロ
マップ全体を見て試合の流れを判断する、大局的な戦略・戦術。 - ミクロ
キャラクターの操作技術や、戦闘での瞬間的な判断といった個人の技量。
ステータス・アイテム関連
- AD(アタックダメージ)
物理攻撃力。通常攻撃の威力に影響する。 - AP(アビリティパワー)
魔法攻撃力。主にスキルの威力に影響する。 - AS(アタックスピード)
攻撃速度。数値が高いほど、通常攻撃を素早く繰り出せる。 - AH/SH(アビリティヘイスト/スキルヘイスト)
スキルのクールダウンを短縮する効果。数値が高いほどスキルの回転率が上がる - ビルド
試合中に購入するアイテムの組み合わせやスキルを強化する順番、またはその完成形のこと。
- InQ(インキュー)
“In Queue”の略で、ゲームのマッチング待機列に入ること。 - GLHF(グッド・ラック・ハブ・ファン)
「幸運を祈る、楽しんでいこう」という意味の挨拶。試合開始時によく使われる。 - lol(ラッフィング・アウト・ラウド)
「(笑)」や「w」と同じ意味で使われるネットスラング。 - WP(ウェルプレイド)
「良いプレイだった」と味方や敵の素晴らしいプレイを称賛する言葉。 - GG(グッドゲーム)
「良い試合だった」という意味。試合終了時の挨拶として使われるが、不利な状況で降参の意味を込めて使われることもある。 - AFK(アウェイ・フロム・キーボード)
キーボードから離れている、つまり離席・放置行為のこと。 - トロール
意図的に試合を放棄したり、味方を妨害したりする迷惑行為、またはそれを行うプレイヤーのこと。 - メタ
ゲームの現在の環境で強いとされる戦術、キャラクター、アイテムの傾向のこと。 - OP(オーバーパワー)
強すぎるキャラクターやアイテムを指す言葉。 - ナーフ
アップデートによって、キャラクターやアイテムが弱体化されること。 - バフ
アップデートによって、キャラクターやアイテムが強化されること。「ナーフ」の対義語。 - パッチ
ゲームバランスの調整、バグ修正、新機能の追加などを行うための更新データのこと。
まとめ
本稿ではMOBAのプレイや観戦で頻繁に使われる専門用語を、基本的なものから戦略に関する専門的なものまで幅広く解説しました。
5人の緻密な連携と、マップ全体を動かす複雑な戦略が求められるMOBAでは、今回紹介したような用語を知ることで、プレイの質が向上するだけでなく、プロの試合観戦も一層面白くなるはずです。
複雑な専門用語を理解することは複雑な試合展開を読み解くためのカギとなります。プレイと観戦、両方の解像度を上げるための第一歩として活用してみてください。
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