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【社員インタビュー】「ゲームのスペシャリスト」:eスポーツの大会運営ディレクターとは

スタッフノート

2023.12.14

【社員インタビュー】「ゲームのスペシャリスト」:eスポーツの大会運営ディレクターとは

こんにちは、JCG広報のSです!

今回で第3回を迎える「JCG社員インタビュー」は、大会運営ディレクターの川尻さんにお話を伺いました!

第2回「制作ディレクター編」はコチラをご覧ください。

S:川尻さん、本日はよろしくお願いします!

川尻:2019年に入社。今年で5年目になります、川尻です。よろしくお願いします。

大会運営ディレクターは”ゲームのスペシャリスト”

S:大会運営ディレクターとは、どんな業務をされているでしょうか。

川尻:大会のルールやスケジューリング、準備、当日の運営体制までを決めて、開催に向けて指揮をする仕事です。大会に関するお問い合わせやルールに関する事前の確認なども担当することがあります。大会がないゲームを紹介する番組の場合でも、採用されたゲームの検証や当日の準備など、ゲームの動作に関することは主に大会運営が担当しています。

S:ゲームのスペシャリストなんですね。eスポーツ独自の業務だと感じます。

川尻:そうですね。特に既存のスポーツと違うところは、初めて大会が行われる競技があることだと思います。これまでも何度か新発売のゲームタイトルの大会を行わせてもらいましたが、大変でしたね(笑)

S:どういったところが大変でしたか?

川尻:ゼロからルールや今後のタスクを考えなければならないところですね。大会運営をスムーズに行うためには、目的に沿って、事前に試合の手順や起き得るトラブルをできるだけ明文化しなければいけません。新作のゲームタイトルの場合は参考になるものが少ないので、すべてを細かく検証したうえで、大会進行における参加者の流れやつど疑問に思うだろうことを洗い出していきます。

S:参加者になった気持ちで業務をされているんですね。

川尻:そうですね。そこでこれまでの大会運営や参加者としての経験が必要になります。矛盾がないルールを作る上で、近いゲームジャンル・ゲームタイトルの大会に関する知識がないと、かなり難しい業務になると思います。

大事なのは”気づかい”と”チームワーク”

S:大会を運営されるうえで、川尻さんが特に大切にされていることは何でしょう?

川尻:細かいところまで気を回すことですね。参加者の皆さんをスムーズに試合へご案内したり、お問い合わせの対応もあるので、プレイヤーの方と直に接する機会が非常に多いんです。大会によっては数千~数万人に影響するので、ほんの少しの認識のズレや矛盾が大きな事故に繋がってしまいます。

逆に言えば、少しこだわるだけですごくスムーズになることもあります。
例えばオフライン大会で首から下げるネームプレート。紐の色をグループ別に変えて色別にご案内することで、「次はあのあたりの席で対戦するんだな」と参加者の方に自ら動いていただくことができます。

このように、ちょっとした気づきや気づかいで、全体の流れが見違えるほどよくなります。最後まで想定通りに大会が進行した時はすごく楽しいです(笑)

それと、もうひとつ大切にしていることがあるんですが・・・

S:ぜひ聞かせてください。

チームワークが特に大切です。全ての業務に共通すると思いますが、特に大会運営では業務への影響が大きいと感じています。

S:どういった部分で影響するんでしょうか?

川尻:プレイヤーの皆さんと接する機会が多いので、大会期間中は落ち着ける時間があまり多くないんですね。例えばお問い合わせの返答など、なるべく早く返すため「当番制」にして毎日確認をしています。

大会当日も参加者から見えるところに長時間いることが多いので、チームで交代しつつ大会の進行を行います。東京ゲームショウのように複数日に渡る場合は特に体力を使うので、チームで情報を引き継ぎ、連携して乗り越えます。

院生からeスポーツへ

S:川尻さんはなぜeスポーツを仕事にしようと思ったんでしょうか?

川尻:もともと理系の研究を大学院で行っていました。ただ、研究って個人プレイの部分がすごく大きいんですね。研究ってチームで行うイメージがあると思うのですが、ひとつひとつのテーマはレポートという形で、誰が出したのかは明確で。やりたい事を見つけたら、最初から最後まで基本的にひとりで形にするんです。

S:川尻さんはルールや体制をしっかり組み立てて考えることが得意な印象なんですが、研究職だったんですね。

川尻:そうなんです。ただ「ずっと個人で仕事をしていくのか」と考えたときに、向いてないかもな・・・と思い、他の道を探しました。

そんな時に「日本にeスポーツの団体ができた」というニュースを目にしたんです。

今は1つの団体(一般社団法人日本eスポーツ連合)ですが、当時は複数の団体があって、プロの認定をするという話も出てきました。ゲームは昔から好きで、特に格闘ゲームのプロシーンを追っかけていたので、そう聞いたとき「僕の知らないところでeスポーツが大きく動こうとしている」と感じました。

最初はプロチームに興味があること、関西出身であることから、どぐらさん(現Crazy Raccoon所属)、GO1さん、フェンリっちさんなど関西の有名な格闘ゲームプレイヤーが所属する「CYCLOPS athlete gaming」に応募したんですが、落ちてしまって(笑)どうしようかと思っていたら、アルバイトスタッフとしてJCGの大会運営に関われることになったんです。

希望だったプロチームの仕事ではなかったんですが、実際に運営スタッフをやって、eスポーツにとって重要な仕事なんだと感じました。目に見えるプレイヤー以外にも、eスポーツの流れとして重要な役割があるんだと思い、JCGに入ることを決めました。

イメージをカタチに。

S:最後になりますが、JCGはどんな会社でしょうか?

川尻:品質管理がしっかりしていて、イメージを形にできる会社だと感じます。eスポーツイベントに必要な部署が揃っているので、全ての業務に専門的な責任者がいます。

全員がゲームの事に詳しく、それぞれの視点から見ているので、なにか問題があれば必ずどこかでひっかかりますし、問題が起きる前に提案が出ます。なので、eスポーツをよく知らない方からの依頼でも、それぞれの部署から肉付けを行い、しっかり大会や番組にできることは強いなと思います。

S:川尻さん、本日はありがとうございました!

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