ストリーマーとは?
ストリーマーはYouTubeなどのプラットフォームでのライブ配信をお仕事とされている方の事です。特にゲーム配信が多く、eスポーツチームに所属している方や、プロプレイヤーの方が転身してストリーマーとして活動されることもあり、eスポーツシーンと関わりが深い職業です。
国内のeスポーツ大会の配信視聴時間は2023年7~9月で19億分(前年比11%増)を超えているとの報告(※1)もあり、年々増える視聴数とともに注目されてきました。
※1)出典:国内におけるeスポーツ大会の累計視聴時間は19.6億分(前年比11%増)2023年7-9月の国内eスポーツ大会視聴トレンド【PLAYDATA】(外部リンク)
ストリーマーの活動内容を知ろう
ストリーマーってどんな配信をするの?プロゲーマー(プロ選手)との違いは?
スーパープレイやチームの関係性からゲームのコアなファンに強い感動を届けるプロプレイヤーと異なり、真剣なゲーム攻略から和気あいあいとしたパーティゲームのプレイまで、ストリーマーは様々な角度からゲームの魅力を視聴者に届け、よりカジュアルに楽しんでもらうことを得意としています。
視聴者もストリーマーのリアクションを通してゲームを見ることで、一緒にゲームをしているように楽しめることも魅力のひとつです。
動画はストリーマーとして第一線で活躍されているSHAKAさんと葛葉さんが“ストリートファイターV”で対戦する様子です。
ストリートファイターVを配信で始めたSHAKAさんに対してプレイ経験のある葛葉さんが対戦を申し込み、二人の煽り合いながらも楽しむ姿にファンはイベントのような盛り上がりを見せ、こちらの動画は2023年11月現在で約300万回の再生が行われています。
また収益の面では、プロプレイヤーは大会など競技シーンの活動を通して給与などを得ることをメインとしていますが、ストリーマーは自身のチャンネルでの広告やサブスクライブ、イベントの出演料やグッズなどの収益をメインに活動をしている方が多いです。
配信中のコミュニケーション方法や交流の仕方
ストリーマーはリアルタイムの視聴者との交流が欠かせません。
そのため“YouTube”や”Twitch“などのライブ配信ができるプラットフォームで活動しています。これらのプラットフォームはリアルタイムでのコメント機能や投票機能、ストリーマーのチャンネルへのサブスクライブや”スーパーチャット”、”ビッツ”と呼ばれる直接的に金銭を支払う”投げ銭”のようなシステムなど、交流するための機能が備わっています。
また最近では“クリップ“と呼ばれる、配信の面白いと思った部分を視聴者が短く切り出し、SNSなどで拡散できる機能が賑わっています。転じて、ストリーマーでない第三者が、配信上の面白い部分をまとめた動画を作成、掲載するチャンネルジャンル”まとめチャンネル”が確立されるなどコミュニティの広がりを見せています。
ゲームや配信以外のストリーマーの活動は?
ストリーマーの魅力は単なるゲームプレイだけでなく、彼らの人間性や趣味にも根ざしています。
ゲーム配信だけでなく、仲間とともに釣りに行ったり、屋外を散歩してみたりなど、ゲーム以外の一面を見せることもあります。また視聴者とコメント機能を使って雑談したり、お気に入りの動画や最近買った商品を紹介するなど、視聴者とより濃いコミュニケーションをとります。
配信以外にもイベントへの出演や企業とのコラボレーション、オリジナルグッズの販売など、幅広く活動しています。
ストリーマーの活動時間
ストリーマーは動画の制作・投稿を行いながらライブ配信を行う方や、他の職業と兼業で行っている方など様々なスタイルで活動されています。その中でもストリーマーとして専業で活躍されている方の例をご紹介します。
ゲーミングチームであるRush Gaming所属のハセシンさんは平日に8時間ほど動画制作を行われており、また同チームのGPさんは動画制作などを9時間、ライブ配信を6時間ほどされる日もあるとのこと(※2)
またストリーマーとして一線で活躍されているSHAKAさんは1回で10時間以上、月間200時間を超える配信を頻繁にされています(※3)
ゲーム配信の盛り上がりは、活躍されているストリーマーの方々の大きな努力が元になっています。
※2)出典:ひろしまリード「憧れの職業 ゲーム配信!超人気ストリーマーが明かす「配信論」と「24時間の使い方」」(外部リンク)
※3)出典:SullyGnome – Twitch stats and analysis調べ(外部リンク)
ストリーマーがeスポーツに与える影響とは?
ストリーマーは、大会や競技シーンにおいて新たな視聴者やファン層を引き寄せ、eスポーツの普及に大きく寄与しています。 “ストリートファイター“シリーズの最新作である”ストリートファイター6“の発売直後にプロチームであるCrazyRccoonが6月25日に開催した、ストリーマーを中心とした大会である” 第1回 Crazy Raccoon Cup Street Fighter 6 “が、関連配信を含め同時接続が65万を超えたと言われています。その後間もない7月7日から開催されたストリートファイター6のプロリーグである” ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023“も同時接続者数が昨年から2倍以上に増えるなど、競技シーンに関して好調な滑り出しを迎えています。
またRiot Games社はストリーマー主催の大会を国内イベントに招致する、ストリーマーのチャンネルにて関連配信を行うなど積極的にストリーマーとの施策を行っており、今年度の国内プロリーグ決勝である“LJL 2023 Summer Split Finals”ではストリーマーによる関連配信などの施策を行い昨年度80%増の88,000人を超える最大同時視聴者数を記録しました。
まとめ
競技シーンの中心であるプロプレイヤーとは異なり、より広い層に向いているストリーマーですが、どちらもゲームに対して高い熱量をもって毎日活動されている事に変わりはありません。
ストリーマーの皆さんの配信でゲームに興味を持たれた方は、ぜひ一度実際にプレイしてみて下さい。ゲームも楽しめますし、配信もより楽しくご覧いただけると思いますよ。
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