eスポーツ大会の種類と参加方法
eスポーツの大会は自分の実力を試せる絶好の機会ですが
「大会に出てみたいけど、迷惑をかけてしまいそう」
「何を準備したらいいかわからない」
など不安に感じることがあると思います。
そこで、今回の記事では一般的な大会の参加方法や確認すべきことを、JCG運営大会を例に解説します。
eスポーツ大会の種類
大会には主に下記の種類があります。
・参加資格を満たせばだれでも参加が可能な“オープン大会”
・大会運営などから招待されて参加する“招待制大会”
・個人やチームを選抜し一定の期間をかけて行う“プロリーグ”
他にも“特定の職種向け大会”や“女性向け大会”など、大会によって特別な参加資格を設けている場合もあるため、参加規約を事前に確認しましょう。
JCGでは定期的にオープン大会を開催しており、参加方法の解説も行っていますので、「大会に出てみたい」という方はぜひご参加ください。
JCG運営大会
ポケモンユナイトオープン大会“Pokémon UNITE Challenge DAY”
大会ページ(JCGサイトリンク)
Shadowverseオープン大会“JCG Shadowverse Open”
大会ページ(JCGサイトリンク)
公式大会やプロリーグなど大規模なeスポーツ大会や種目については下記の記事をご覧ください。
eスポーツの代表的種目・ゲームタイトル一覧!(サイト内リンク)
大会参加の手順
eスポーツの大会は、一般的に試合までに行ういくつかの手続きがあります。
・プレイヤー情報の登録やアカウントの作成
・エントリー(大会への出場登録)
・チェックイン(大会に出場する最終意思確認)
・試合開始
それぞれどのような手続きが必要か解説していきます。
プレイヤー情報の登録/アカウント作成
まずはエントリーに必要なプレイヤー情報を登録しましょう。
登録する情報はサイトや大会によって違いますが、プレイヤー名だけでなく、ゲームIDや運営からの連絡を受け取るための連絡ツールID(Discordなど)を登録する場合もあります。
Pokémon UNITE Challenge DAYの場合
大会サイトのアカウント作成
・メールアドレス
・パスワード
(またはXやGoogleアカウントの連携)
大会参加用プロフィール
・トレーナー名
・トレーナーID
・Discordのインストールと連係
・生年月など各種プロフィール
以上の登録が必要になります。
チームでの大会参加の場合は、別途チーム作成の手続きを行います。
大会エントリー方法紹介ページ(JCGサイトリンク)
参加資格の確認
大会によって締切りや参加資格が定められていますので、事前にルールを読み、準備をしましょう。
参加資格を満たしていない場合は、大会が始まったあとでも失格になる場合もあります。
Pokémon UNITE Challenge DAYの場合
・大会規約への同意
・リーダーの年齢の規定
・リーダー以外の年齢の規定
・未成年者の保護者の同意
・大会運営が求めた際の公的書類や身分証の準備
・参加メンバーの居住している国の規定
・大会期間中、運営が指定するツールでコミュニケーションが取れること
・本大会の運営に所属していないこと
Pokémon UNITE Challenge DAY大会規約(JCGサイトリンク)
エントリー
エントリーは大会への出場登録です。
チームでの参加の場合はチームメンバーの登録も行います。
各メンバーの大会サイトアカウントを、チームメンバーとして登録するなどの操作が必要な場合があります。
連絡方法の確認
大会運営からの連絡を受け取る方法を確認しましょう。
メールでの連絡だけでなく、大会サイトのチャット機能や、Discordでの連絡の場合もありますので、大会当日までは登録した連絡先を定期的に確認するようにしましょう。
大会運営からの連絡にはルールの変更や、組み合わせ調整による試合時間の変更など、重要な内容の場合もありますので見逃さないようにしましょう。
Pokémon UNITE Challenge DAYの場合
エントリー者向けに、大会運営用のDiscordサーバーで連絡を行っています。
また特別大会への招待など、重要な連絡はメールでも行う場合があります。
対戦表の確認
エントリーが締め切ると対戦表が作成されます(後述するチェックイン後の場合もあります)
大会では基本的に参加者同士で連絡を取り合い、試合を行います。事前にトーナメント表を見て、対戦相手のプレイヤー/チーム名やIDを確認しておきましょう。
Pokémon UNITE Challenge DAYの場合
チェックイン終了後に対戦表が作成され、組み合わせが決定します。
対戦表でチーム名をクリックすると各プレイヤーの名前やプロフィールが表示されます。
チェックイン
チェックインはエントリー後の出場意思を最終確認する手続きです。
主に前日~当日、大会開始前の指定した時間にサイトで決められた手続きを行いましょう。
チェックイン用のボタンを押す、大会運営用に用意されたDiscordでの連絡でチェックインを行う、など大会ごとに方法が違うので、チェックイン期間や手続きの方法を事前に確認しておきましょう。
Pokémon UNITE Challenge DAYの場合
大会運営より指定された時間になると“ENTRY”のボタンが“CHECKIN”に変わり、押すことでチェックインが完了となります。
試合開始
試合は基本的に参加者同士で連絡を取り合い、試合用のゲームを作成して行われます。
連絡方法はDiscordや大会サイトのチャット、ゲーム内でのチャットなどさまざまですので、用意された方法を使って連絡を取り合ってください。
対戦相手と連絡がつかない、試合が始まらないなど問題があれば、大会運営に連絡を行ってください。
Pokémon UNITE Challenge DAYの場合
対戦表で上側のチームがゲーム内でカスタムバトルを作成します。
作成後、ルームIDを大会サイトの対戦表に登録をすると、対戦相手にも共有されルームへの集合が可能になります。
結果の報告
試合が終了したら大会サイトへ結果の登録を行い、勝敗を報告します。
対戦相手からの確認を得る場合やDiscordなどで運営に連絡する方法、オフライン大会の場合は運営席に勝者が報告に行く、など大会ごとに定められていますので、こちらもルールや大会サイトの利用方法を事前に確認してください。
Pokémon UNITE Challenge DAYの場合
勝利チームがエオスエナジーの総獲得数や勝敗、結果画面のスクリーンショットをサイトへ登録し、結果報告となります。
2試合目以降の進行
大会によって試合の時間があらかじめ決まっているものと、前の試合の進行によって次の試合時間が決定されるものがあります。また前の試合の結果登録が確認され次第、自動的に次の試合の開始時間が決まる場合もあります。
1試合目以降がどのように進むのか事前にルールや運営からの説明を確認しておきましょう。
大会参加の注意点
・トーナメントエントリーの際には、大会によってはチケットの購入など別の手続きが発生する場合があります。期日に余裕を持ってエントリーを行うようにしましょう。
・エントリー後にゲームで使用している名前やDiscordなど連絡手段のIDを変更すると、登録しているプレイヤーと違う参加者であるとみなされる、連絡が取れない、などで失格となる場合があります。登録情報の変更が可能か登録前に確認し、変更の際には指定された方法で運営に報告しましょう。
・大会は大規模になるほど、試合ごとの時間が伸びるなどで試合開始時間が変わる場合があります。運営からの連絡を見逃さないよう、試合間はなるべく連絡をチェックしましょう。
・オフライン大会の場合は音や画面の見え方、操作のラグなどデバイスによる影響以外にも、会場が寒く操作がし辛くなるなど環境による影響もあります。会場やルールを事前に確認して、十分に対策をしましょう。
・同じゲームでもPC版、PS5などコンシューマー版、スマートフォン版など参加可能なデバイスが違う場合があります。自分のプレイしているデバイスが合っているか、使用できるかなどを参加資格と一緒に事前に確認しましょう
・ルールに違反した場合、失格だけでなく、今後行われる同一ゲームや運営が行う大会への参加ができなくなるなどの非常に重いペナルティが課せられることがあります。また違反した参加者だけでなく、チームメンバーにもペナルティが課せられることがありますのでルールはしっかりと確認しましょう。
大会形式の種類
“トーナメント“や”リーグ“などの大会形式をご存じでしょうか。
他にもゲームによって採用される大会形式はいくつか存在します。中でも主に採用される大会形式をいくつかご紹介します。
「負けたから帰ったのに、まだ試合があった」なんてことにならないようご注意ください。
トーナメント形式(勝ち抜き戦)
トーナメント形式は勝負に負けた参加者が即座に脱落となる形式です。最後まで勝ち抜いた参加者が優勝の勝ち残り戦となります。
参加者数が多い場合、予選トーナメント(グループ)と、予選トーナメントを勝ち抜いた参加者による決勝トーナメントに分けられる場合があります。
試合が進むごとに、シングルエリミネーションでは参加者の半数が、ダブルエリミネーションでは4分の1が脱落するため、参加者数が多い大会などで採用されます。
シングルエリミネーション
試合に一度でも敗北した場合即座に脱落となる形式です。
特徴
1ラウンドごとに半数が脱落となるため、非常にスピーディーな進行が可能です。
組み合わせによっては実力に開きのある参加者同士が戦う場合があります。
ダブルエリミネーション
一度も負けていない参加者のトーナメント(ウィナーズブラケット)と一度負けた参加者のトーナメント(ルーザーズブラケット)の二つのトーナメントで進行する形式です。
全員がウィナーズブラケットから試合を始め、一度負けた参加者はルーザーズブラケットに移されます。ルーザーズブラケットで敗北した場合は脱落となります。
最終的にウィナーズブラケットを勝ち抜いた参加者とルーザーズブラケットを勝ち抜いた参加者でグランドファイナル(優勝決定戦)を行います。
グランドファイナルでルーザーズブラケットの参加者が勝った場合、ウィナーズブラケットの参加者がルーザーズブラケットへ移ったものとしてもう一度グランドファイナルを行います(リセットと言います)
特徴
一度まで敗北が可能なため、組み合わせによる影響がシングルエリミネーションより少ないですが、早期にルーザーズブラケットに移った選手は場合によってはウィナーズブラケットの倍以上の試合数を行うことがあります。
画像のような16名でのダブルエリミネーショントーナメントでは、全て勝利すれば5戦(5勝0敗)、ウィナーズブラケット1回戦で敗北した場合は9戦(8勝1敗)で優勝ができることになります。
リーグ形式(総当たり戦)
リーグ形式は各参加者が、その他の全参加者と戦う形式です。プロリーグなど出場チーム数が限定的な大会で主に採用されます。
勝敗数が同率の場合は試合ごとの獲得ラウンドによる決定など、ルールに定められた方法で優勝チームを決定します。
特徴
全ての参加者同士が戦うため、公平性が高い形式です。
ただし、紹介する大会形式の中では最も時間がかかる形式です。
シングルラウンドロビン
各チームがその他のチームと1試合ずつ行う形式です。
ダブルラウンドロビン
各チームがその他のチームと2試合ずつ行う形式です。
スイスドロー形式
スイスドロー形式は勝敗数により対戦相手を決める総当たり戦に近い形式です。マジック・ザ・ギャザリングやShadowverseなどカードゲームで主に採用されます。
初戦は抽選などで運営が決定した組み合わせにより対戦を始め、その後は勝利数が同じチーム同士で対戦を行っていきます。
最終的に無敗の参加者が優勝となります。
特徴
全参加者が同じ数だけ対戦でき、大会が進行する毎に対戦相手の実力が近くなっていきます。
参加者が増えるにつれ全体の試合数が大幅に増えていきます。
・フリーフォーオール形式
フリーフォーオール形式は麻雀やトランプのポーカーのように、2人(2チーム)以上の複数の参加者が同時に対戦する形式です。eスポーツでは、主にApexLegendsやFortniteなどのバトルロイヤルゲームで採用されます。
1試合ごとに順位などでポイントを付与し、複数回行ったうえでもっともポイントを獲得した参加者の勝利となります。
特徴
スイスドローと同じく、全参加者が同じ回数試合を行えます。
また序盤で負けが続いていても、後半で巻き返し逆転することが可能です。
まとめ
普段のゲームプレイとは違い、大会は非常に緊張感があり非日常を味わえる刺激的な体験です。
オンライン大会であれば気軽に参加が可能です。
オフライン大会では同じゲームを真剣にプレイするたくさんの仲間と出会えます。
よりゲームを楽しむ手段として、また新たな目標として大会へ参加をしてみてはいかがでしょうか。
JCGではeスポーツのイベント開催や番組制作に関するご相談を受け付けております。
大会運営・番組制作・配信技術など、お困りのことがございましたらぜひご連絡ください。