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eスポーツ大会で使うゲームタイトルの選び方と著作権の注意点

ビジネス向け記事

2026.10.22

eスポーツ大会で使うゲームタイトルの選び方と著作権の注意点

ゲームタイトルの選定が、大会の成否を分ける理由

eスポーツ大会を企画するとき、「どのゲームで開催するか」は、参加者が集まるかどうかだけでなく、運営の難易度や、大会を安全に開催できるかどうかにも関わる大切な判断です。

人気のタイトルを選べば参加者は集まりやすくなります。ただし、大会の開催や配信が認められているか、賞金や景品をつけてよいか、といった点は、タイトルごとに条件が異なります。企画が進んでから条件に合わないことが分かると、告知のやり直しや、タイトル変更を迫られることもあります。

この記事では、eスポーツ大会で使うゲームタイトルの選び方と、著作権・利用許諾で確認しておきたいポイントを整理します。なお、法律に関わる部分は一般的な考え方の紹介です。個別の判断が必要な場合は、各タイトルの権利元や専門家に確認してください。

 

タイトル選定の3つの軸

1. 参加してほしい人が、実際に遊んでいるか

まず確認したいのは、ターゲットとする層がそのゲームを遊んでいるか、あるいはすぐに楽しめるかです。学生向けなのか、社員向けなのか、地域住民向けなのかによって、適したタイトルは変わります。参加の条件(必要な機材、アカウント、課金の有無)もあわせて見ておくと、当日の参加辞退を減らせます。

2. 大会として運営しやすいか

勝敗が分かりやすく、試合時間の見通しが立てやすいタイトルは、ルール作りも当日の進行も楽になります。一方で、1試合の時間が読みにくいタイトルや、判定が複雑なタイトルは、ルール設計やジャッジ体制に手間がかかります。観戦して分かりやすいかどうかも、配信や会場の盛り上がりに影響します。

3. 大会として使うことが認められているか

見落とされやすいのが3つ目の軸です。ゲームは、開発元・販売元が権利を持つ作品です。大会の開催、配信、賞金や景品の設定などについて、タイトルごとに条件が定められていることがあります。人気や遊びやすさがあっても、条件に合わなければ開催できない場合があります。

 

著作権・利用許諾の基本的な考え方

ゲームのプログラムや映像、キャラクター、音楽などは、一般に著作権で守られています。そのため、大会を開く、配信する、告知にゲーム画面やキャラクターを使う、といった行為は、権利元の定める条件に沿って行う必要があります。

多くのタイトルでは、権利元が大会や配信に関するガイドラインや利用規約を公開しています。内容はタイトルによって大きく異なり、次のような点が定められている場合があります。

  • 大会の開催が認められるか(個人・法人、営利・非営利の区別など)
  • 参加費を取ってよいか、賞金・景品を出してよいか、その上限
  • 大会の様子を配信・録画して公開してよいか
  • 告知物や配信画面でのロゴ・キャラクター画像の使い方
  • 権利元への事前の申請や連絡が必要か

規約は更新されることがあります。必ず、開催を検討している時点で、公式に公開されている最新の内容を確認してください。

 

開催前に確認したい5つのポイント

1. 大会開催そのものが認められているか

主催者が企業や自治体の場合、個人向けの条件とは扱いが異なることがあります。法人・団体が主催する場合の条件を確認します。

2. 参加費・賞金・景品の扱い

参加費を設定する場合や、賞金・景品を用意する場合は、タイトルごとの条件に加えて、景品に関するルールにも注意が必要です。金額や内容によっては、追加の確認が必要になることがあります。

3. 配信・録画・アーカイブの扱い

大会の様子を配信する場合は、ゲーム画面を配信に使えるか、アーカイブとして残してよいか、広告や協賛を入れてよいかを確認します。協賛企業がつく大会では、特に重要です。

4. 告知物・配信画面での画像やロゴの利用

ポスターやSNS画像にゲームのキャラクターやロゴを使いたい場合は、使える範囲が決まっていることがあります。素材の提供元(公式のプレスキットなど)があるかも確認します。

5. 申請や連絡の要否と、回答までの期間

権利元への事前の申請が必要な場合、回答に時間がかかることがあります。開催日から逆算して、余裕をもって連絡します。

 

選定から許諾確認までの進め方

  1. 目的とターゲットを決める:何のために、誰に向けて開催するのかを明確にします。(目的設定ガイドで詳しく解説しています)
  2. 候補を2〜3タイトルに絞る:ターゲットの人気、運営のしやすさ、観戦のしやすさから絞ります。
  3. 各候補の大会・配信ガイドラインを確認する:条件に合わないタイトルは、この段階で外します。
  4. 必要に応じて権利元へ問い合わせる:ガイドラインに書かれていない内容や、条件を超える企画は、権利元に確認します。
  5. 採用タイトルを決め、参加規約に反映する:確認した条件は、参加規約や告知内容に反映します。

 

企業・自治体それぞれの選び方のヒント

社内イベントとして開催する場合

参加者のゲーム経験にばらつきがあるため、操作が分かりやすく、初心者でも楽しめるタイトルが向いています。参加人数や目的別の考え方は、社内eスポーツ大会でおすすめのゲームは?参加人数・目的別に解説で紹介しています。

自治体の施策として開催する場合

幅広い年代の住民が参加できるか、公共の場で開催しても問題のない内容か、といった観点が加わります。主催者が自治体の場合の扱いは権利元によって異なることがあるため、早めの確認をおすすめします。自治体が大会を企画する際の全体像は、自治体がeスポーツ大会を開催するには?をご覧ください。

採用・マーケティング目的で開催する場合

対象となる若年層に人気があり、SNSで話題にしやすいタイトルが候補になります。一方で、協賛や広告に関する条件が厳しいタイトルもあるため、事前の確認が欠かせません。

 

タイトル選びでよくある失敗

  • 人気だけで決めて、あとから開催・配信の条件に合わないことが分かった
  • ガイドラインを確認したが、古い情報を見ていて、実際の条件と違っていた
  • 賞金や景品を設定したあとで、タイトル側の条件に抵触することに気づいた
  • 告知物に使った画像が、使用できる範囲を超えていた
  • 担当者の好みで選び、ターゲットの参加者が集まらなかった

 

判断に迷ったときは、早めに専門家へ

タイトルの選定は、参加者の層、運営のしやすさ、権利元の条件を同時に見る必要があります。条件の読み取りや権利元とのやり取りに慣れていないと、確認だけで時間がかかってしまうことがあります。

JCGは、年間1,000回以上のイベント・配信制作の実績をもとに、企業や自治体の目的に合わせたタイトルの選定から、運営体制の設計までをご支援しています。「候補は決まっているが、開催できる条件か自信がない」「そもそもどのタイトルが合うか分からない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

大会開催の全体の流れはeスポーツ大会の開催方法を徹底解説に、機材・配信環境の準備はeスポーツ大会に必要な機材・配信環境まとめにまとめています。

 

まとめ:人気だけで選ばず、「目的」と「許諾」の両方を見る

ゲームタイトルを選ぶときは、「ターゲットが遊んでいるか」「運営しやすいか」「大会として使えるか」の3つの軸で考えます。特に3つ目の、権利元が定める条件の確認は、企画の初期段階で済ませておくと、後からの手戻りを防げます。

タイトルの選び方や、開催条件の確認でお困りの際は、ぜひJCGにご相談ください。




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