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MOBAってなに?ジャンルの成り立ちからプロ化の歴史、代表的タイトルも紹介!

2024.02.28

MOBAってなに?ジャンルの成り立ちからプロ化の歴史、代表的タイトルも紹介!

MOBAとは

eスポーツで大人気のゲームジャンルである“MOBA”。

国際的にはもちろん、国内でも代表的ゲームLeague of Legendsが動画配信で大きな盛り上がりをみせたり、ポケモン社からポケモンを操作して対戦する“ポケモンユナイト”が発売、国際大会が開催されたりするなど賑わいを見せています。

今回はそんなeスポーツの一大ジャンルであるMOBAについてご紹介します。

MOBAの特徴

MOBAは「マルチオンライン・バトルアリーナ」の略で、複数のプレイヤーで構成されたチーム同士が相手の拠点を攻め合うゲームです。

プレイヤーは用意されたキャラクターの中から1体を選び、試合の中でNPC(ノンプレイヤーキャラクター、プレイヤーが操作しないキャラクターのこと)を倒しレベルやスキルなどを効率よく成長させつつ、相手の拠点制圧を目指します。

個人の力量によるキャラクターの成長効率や、チームの戦術、キャラクターやアイテムの組み合わせなどにより、違った展開が試合ごとに楽しめることが特徴です。

MOBAの起源と歴史

MOBAの起源

MOBAはもともとBlizzard社のRTS(リアルタイムストラテジー)ゲーム “Warcraft III”や“Starcraft”のMOD(ユーザーがゲームに要素を追加するソフトウェアや仕組み)として2000年代初頭に作成されました。三つの道にNPCキャラクターが定期的に表れる5対5のマップという、現在のMOBAに近いマップはユーザーの手により考案されたのです。

このマップは“Defense of the Ancients(DotA)”や“Aeon of Strife(Aos)”と呼ばれており、その後ゲームプラットフォームSteamを展開するValve社により“Dota2“として独立したゲームになります。

Dreamhack Winter 2006 決勝の試合のゲーム画面

MOBAの発展

DotAマップの開発をしたEul氏がソースコードを公開したことで、さまざまなDotA系マップが生まれることになります。中でも人気の高かった”DotA Allstars“はヨーロッパで行われている大規模オフラインゲームイベント”DreamHack“に2006年頃から採用され、大会が開かれるなどMOBAがeスポーツとして注目を集め始めます。

Dreamhack Summer2008のDotA決勝の様子

さまざまなMOBAゲームの誕生とプロシーン

2010年ごろになると“League of Legends(LoL)”や“Heroes of Newerth”、“Dota2”などMOBAジャンルのゲームがリリースされ始め、MODではなく独立したゲームとして広まっていきます。

また各タイトルが世界大会やプロリーグを行い、eスポーツ化を推進していきます。

Dota2は公式プロリーグである“Dota Pro Circuit”を設立、2017年から2023年まで行われています。現在はプロリーグこそなくなったものの、公式世界大会である“The International”は行われています。

League of Legendsは2013年にプロリーグである“League of Legends Championship Series”を設立、現在もリーグ形式による公式大会が行われています。

LoLは2014年より公式プロリーグ“League of Legends Japan League”を日本で展開しており、DetonatioN FocusMeやSengoku Gaming、AXIZなど有名プロチームが参加しています。

MOBAの代表的なタイトル

Dota2

公式サイト

公式世界大会“The International 2023”決勝戦の様子

Dota2はMOBAジャンルを確立した“Dota“や”Dota Allstars“の後継作品です。ユーザーRTSゲーム”Warcraft3“で作成したMODであるDotaを、ゲーム販売プラットフォームSteamを展開するValve社が独立したゲームソフトとして開発しました。

世界中にプロチームが存在しており、公式世界大会である“The International”の優勝を目指し活動をしています。

リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)

公式サイト

公式世界大会“LoL World Championship 2023”決勝戦の様子

Riot Games社が2009年にリリースしたタイトルで、プレイヤー数は全世界で1億人を超えると言われています。個性的な160体以上のキャラクターやストーリーが存在し、コラボレーションアイテムやアニメなど、様々なコンテンツが存在します。

フランチャイズ化されたリーグ形式のプロシーンになっており、各地域のリーグを勝ち抜いたチームは世界大会である”League of Legends World Championship”への出場権を手にします。世界大会は各地域に向けて配信され、2021年には7000万人を超える同時視聴者数を記録しています(※1)

日本でもプロリーグである“League of Legends Japan League(LJL)”で選手たちが世界を目指して競い合っています。

ポケモンユナイト(Pokémon UNITE)

公式サイト

公式世界大会“ポケモンワールドチャンピオンシップス2023”の様子

ポケモン社が2021年にリリースした、比較的新しいMOBAタイトルです。プレイヤーは約40体からお気に入りのポケモンを選び操作します。マップに居るほかのポケモンをゲットしてポイントを獲得し、獲得したポイントを相手陣地のゴールに入れることで得点を競います。

世界大会はポケモンに関連したゲームが集まる“ポケモンワールドチャンピオンシップス”の中で行われます。

またアジア国際大会である“Pokémon UNITE Asia Champions League ”も開催されており、日本を含めたアジア各地域で行われる予選を勝ち抜いたチームが決勝トーナメントで争います。

日本予選である“Pokémon UNITE Winter Tournament”は弊社がポケモン社と協力して開催しています(※1)

※1:ポケモンユナイト JCG大会公式サイト(リンク

まとめ

今回は世界的に人気のあるMOBAジャンルをご紹介しました。

日本では2014年のLoLプロリーグから浸透し始めたため聞き馴染みのないジャンルかもしれませんが、世界的には20年近い歴史を持ち、Team SoloMidなど国際的な有名プロチームを輩出するなどeスポーツの普及に一役買っているゲームジャンルです。

現在では国内でもイベントが行われるゲームジャンルとなっていますので、気になる方はぜひ配信やイベントへ足を運んではいかがでしょうか。

JCGジャーナルでもいくつかご紹介しています(※2)ので、ぜひ参考にしてください。

※2:人気の国内eスポーツイベントをご紹介!eスポーツを実際に観戦してみたい方必見!(サイト内リンク

 

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