リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends/LoL)について
ゲーム配信を賑わせているリーグ・オブ・レジェンド(LoL)を皆さんご存じでしょうか。
日本ではまだなじみのないMOBA(マルチオンライン・バトルアリーナ)というゲームジャンルで、Twtichなどの動画配信プラットフォームを中心に人気を博しています。
またロジクール社とコラボレーションしたPC機器などのグッズ展開や、Netflixと制作されたアニメーション作品“アーケイン“など、様々なコンテンツが存在します。
今回はそんなLoLのゲーム性やeスポーツシーンを紹介・解説します。
他ゲームジャンル解説記事はこちら
対戦格闘ゲーム(サイト内リンク)
MOBAゲーム(サイト内リンク)
LoLとは
LoLは基本的に5対5で戦うチームゲームで、160体以上のチャンピオンといわれるキャラクターから一体を選び、選んだキャラクターのスキルを駆使して味方とともにレーン(道)を押し上げていき、相手の拠点の制圧を目指すゲームです。
LoLの特徴「高い戦略性と競技性」
LoLは複数の要素から成り立っています。
・強いキャラクターや相手チームに対抗するキャラクターを選び自チームを編成し、作戦をリアルタイムに変えるストラテジーゲーム的な要素
・NPC(ノンプレイヤーキャラクター、人間が操作していないキャラクターのこと)や相手キャラクターを倒し、自分のキャラクターをレベルアップさせたり、お金を稼いで装備を揃えるRPG的な成長要素
・キャラクターを素早く正確に操作するアクション的な要素
このような要素から、戦略性や競技性の高いゲームであることが特徴です。
LoLの人口
世界的には2017年時点で1億人以上のアクティブプレイヤーが居ると発表(※1)されており、スポーツと比べてテニスの競技人口に迫ると言われています。
また日本でも好調にアクティブプレイヤーを増やしており、2023年末にRiot Games JapanブランドマネージャーであるRemivia氏が投稿した記事(※2)によると、国内の月間アクティブプレイヤー数は、サービス開始後最多数を更新しているとの報告がされています。
※1)合同会社ライアットゲームズリリースより(外部リンク)
※2)リーグ・オブ・レジェンド公式サイト記事より(外部リンク)
プロシーンや大会とその盛り上がり
LoLは世界各地でプロリーグを展開しており、各国の動画配信プラットフォームにてプロリーグの中継を行っています。
プロシーンは春(Spring)と夏(Summer)の2シーズン制となっており、各地域で国際大会の予選となる地域リーグが開催されています。
Springシーズンの結果をもとにプロシーンで2番目に大きい大会となる“MSI(Mid-Season Invitational)”が行われ、Summerシーズンの結果をもとに最も大きな大会となる“WCS(ワールドチャンピオンシップ)”が行われます。
eスポーツの大会番組の視聴数をまとめているEsports Chartsの発表によると、2023年のWCSでは決勝の最大同時視聴者数は約640万人、合計視聴時間は約1億5千万時間にも上るとされています。
大会の種類
MSI(Mid-Season Invitational)
地域:全世界
賞金総額(2023年):250,000ドル(+期間中のゲーム内関連アイテム売り上げの一部)
MSIはSpringシーズンの結果を受けて行われる国際大会で、年間シーズンの中間報告的な役割を持つ大会です。各国のSproingシーズンを勝ち抜いた代表チームが出場します。
WCS(ワールドチャンピオンシップ)
地域:全世界
賞金総額(2023年):2,225,000ドル(+期間中のゲーム内関連アイテム売り上げの一部)
ワールドチャンピオンシップは各リーグを勝ち抜いたチームが出場できる国際大会です。毎年10~11月ごろに行われ、その年のチャンピオンを決定します。 優勝したチームは数億円にも上る賞金ととともに、世界一の栄誉が与えられます。
主な地域別リーグ
LJL
地域:日本
賞金総額:10,000,000円(約66,000ドル)
CBLOL
地域:ブラジル
賞金総額:500,000レアル(約101,000ドル)
LCK
地域:韓国
賞金:375,000,000ウォン(約282,000ドル)
LCO
地域:オセアニア
賞金総額:30,000ドル
LCS
地域:北アメリカ
賞金総額:200,000ドル
LEC
地域:EMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)
賞金:80,000ユーロ(約86,000ドル)
LPL
地域:中国
賞金総額:4,200,000元(約584,000ドル)
PCS
地域:台湾・香港・マカオ(※プレイオフにはLJLとLCOの成績優秀チームが出場)
賞金総額:約84,000ドル
VCS
地域:ベトナム
賞金総額:1,815,000,000ドン(約73,000ドル)
LoLのプロプレイヤー
LoLにはeスポーツ業界で最も有名な選手をはじめ、日本から世界へ挑戦した選手などさまざまなプレイヤーが存在します。この項ではその一部を紹介します。
Faker
所属リーグ:LCK
所属チーム:T1
世界で最も有名なプロeスポーツ選手として名高いプレイヤーで、2013年に16歳でT1に所属しプロデビュー、4度のWCS優勝を果たしています。
Evi
所属リーグ:LJL
所属チーム:福岡ソフトバンクホークス ゲーミング
LJL設立当初から現在まで活躍しているプロ選手です。プレイもさることながら、国際戦で見せる“サムズアップ”のアピールが印象的で、海外での人気も高い選手です。
日本人のLoLプロ選手で初めて海外リーグへ挑戦した選手でもあります。
YUTAPON
所属リーグ:LJL
所属チーム:DetonatioN FocusMe
Yutapon選手もLJL設立当初から活躍している選手で、シーズン通算15回のリーグ優勝、5度のWCS出場をしている強豪チーム“DetonatioN FocusMe”のプレイヤーです。
2021年には当時チームメイトであったEvi選手らとともに日本チーム初のWCSベスト16入りを果たしています。
まとめ
年々人気が高まるeスポーツの中でも、世界的に大きな人気を誇るゲームタイトルであるリーグ・オブ・レジェンド。
日本を含む世界各地にプロ選手が存在し、世界一の栄誉を目指して練習を行っています。
ぜひ皆さんも一度ゲームプレイや大会観戦をしてみてはいかがでしょうか。
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