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【成功事例】地方発eスポーツイベントで地域活性化!

ビジネス向け記事

2025.07.18

【成功事例】地方発eスポーツイベントで地域活性化!

地方発eスポーツイベント

近年、都市部を中心に拡大を続けてきたeスポーツが、いま地方でも新たな可能性を切り拓こうとしています。

ゲームを通じて世代や属性を超えた交流を生み出すeスポーツは、単なるエンタメにとどまらず、地域資源を活用したイベント運営や、若者の参加促進、地域間交流の活性化といった地方創生の一端を担う手段としても注目を集めています。

特に、人口減少や若年層の流出が課題となっている地方において、eスポーツは「集客」と「関係人口の創出」の両面で有効なアプローチとして期待されています。

地域住民が主体となって運営に関わることで、地域内での新たな役割や関係性も生まれつつあり、今後の展開にも注目が集まっています。

本記事では、eスポーツを活用した地域活性化の実例をもとに、地方におけるeスポーツイベントの持つ意義や、地域創生に果たす役割を掘り下げていきます。

地域活性化への具体的な成果

地方におけるeスポーツイベントは、単なる娯楽にとどまらず、地域社会に多面的な効果をもたらしています。

特に注目されるのは、地域経済への直接的な貢献です。

大会やイベントの開催により、宿泊施設や飲食店の利用が増え、地元の特産品や観光資源と連動させた施策を通じて、外部からの来訪者による経済効果が生まれています。

さらに、高齢者福祉の観点からもeスポーツは有用なツールとなっています。

実際に、eスポーツを取り入れた高齢者向けの健康促進プログラムや、世代を超えたゲーム大会が開催されており、デジタル機器への抵抗感の緩和や脳の活性化といった副次的効果が報告されています。

孫世代との共通の話題や遊びの場が生まれることで、高齢者の社会参加や孤立防止にもつながる取り組みとして評価が高まっています。

eスポーツを軸にしたイベントは、地域内のコミュニティ形成や世代間交流のきっかけにもなっており、若者が地域活動に関わるハードルを下げると同時に、住民同士の絆を再構築する効果も生んでいます。

地元の学生や自治体職員、商工会が協働してイベントを作り上げるケースも多く、「地域ぐるみのプロジェクト」としての価値が確立されつつあるのです。

このように、eスポーツは地域経済、福祉、コミュニティのそれぞれにポジティブな変化をもたらす、地方活性化の実効的な手段として活用が広がっています。

さらに、近年では、地方に点在する空き家を活用した「ゲーマー向け賃貸住宅」といったユニークな取り組みも注目されています。

高速インターネット回線や配信用の設備を整備し、都市部から地方へ移住する若者やストリーマーを誘致することで、地域の人口減少対策や空き家問題の解消にもつなげる動きが広がりつつあります。

こうした施策は、eスポーツやゲーム文化を通じて新たな住民層を呼び込む「関係人口」の創出にも貢献しており、今後の地域創生において、さらに重要な役割を担うことが期待されています。

eスポーツイベントの多様な活用方法

eスポーツは若年層を中心としたカルチャーとして広く知られていますが、地域活性化の文脈においては、世代や施設、目的を問わず柔軟に活用できるツールとして注目を集めています。

イベントとしての集客力や話題性に加え、参加者同士の自然な交流や地域内の共感形成を促す点でも、非常に高い効果を発揮しています。

本セクションでは、そうしたeスポーツイベントの多様な活用事例として「地域交流の促進」、「商業施設でのイベント開催」、そして「高齢者施設での活用例」の3つの観点から、地方で実際に行われている取り組みをご紹介します。

地域間交流を促進するeスポーツ大会

eスポーツ大会は、地域内のイベントにとどまらず、地域と地域をつなぐ新たな交流の場としても活用が進んでいます。

全国規模で開催されるeスポーツ大会では、各地域から代表選手が集まり、競技を通じて互いに交流を深めることができます。

こうした大会は、自治体同士や地域の団体同士の連携強化にも寄与し、人的・経済的なつながりを生む大きなきっかけとなることが期待できます。

また、大会の開催に合わせて、開催地では地域特産品の物販ブースや地元グルメの出店を設けることで、参加者や来場者にその土地ならではの魅力を発信することもできます。

若年層を中心に注目を集めるeスポーツでは、来場者がSNSでその様子をリアルタイムにシェアすることも考えられ、自然な情報拡散も期待できます。

商業施設でのeスポーツイベント開催

eスポーツイベントは、地域の商業施設に新たな活気をもたらす有効な手段として注目されています。

この背景には、大型ショッピングモールや地域密着型の商店街などで開催されたeスポーツイベントでは、家族連れや高齢者、学生など普段以上の集客が見込めること。

多様な客層が流入することで施設内の飲食店や物販店への来店が促進されるなど、地域経済における好循環への期待があります。

イベントの様子をSNSや動画配信サイトで発信することで、地域住民だけでなく近隣県など当該地域を訪れる可能性のある見込み客にも、地域の特色や魅力をアピールできます。

高齢者施設でのeスポーツ活用

eスポーツは高齢者福祉の現場においても、認知機能の改善や、健康促進、自然なコミュニケーションの創出といった多面的な効果が期待されており、実証実験なども実施されています。

2022年に奈良県磯城郡川西町で実施された実証実験では、65〜75歳のアクティブシニア層14名を対象にビデオゲームを用いた教室を行ったところ、認知機能改善への効果が見られました。

このような認知機能の改善などは、複数の実証実験で確認されており、さまな状況を判断しながらプレイしたり、参加者同士が互いにフラットな状態でコミュニケーションを取りながら試行錯誤する必要があったことが改善につながったのではないかと考えられています。

関連記事:認知機能の改善や介護予防効果も期待されるeスポーツ。高齢者でも挑戦しやすいeスポーツタイトルまとめ

事例紹介

太田市役所eスポーツ部

引用:https://www.gtv.co.jp/event/gunmatomoesportcup.html
太田市役所eスポーツ部は、2021年に市役所職員の有志によって発足した、地域課題の解決を目的とする自発的な部活動型組織です。

行政の正式な部署ではなく、共済会に登録された部活動という位置づけながら、地域課題の解決をテーマに、業務時間外で自主的なeスポーツ活動が行われています。

同部ではeスポーツを用いた日常的な交流だけでなく、SUBARUや障がい者就労支援施設と連携したレースゲーム大会「Gunma Tomo eSports CUP」のようなイベントも実施しています。

「Gunma Tomo eSports CUP」はSUBARU工場内で開催されたイベントで、企業・福祉・自治体の枠を越えたコラボレーションとして注目を集めました。

太田市役所eスポーツ部:https://x.com/och_esportsclub
太田市役所eスポーツ部:https://www.youtube.com/channel/UCWSFUXubqmAyBc8rbgO_30Q

参考:NHK「「eスポーツ」で県内企業どうしの交流促進へ 高崎
参考:自治体通信Online「eスポーツでミライを走る街
参考:自治体通信Online「eスポーツは地域創生の“起爆剤”のひとつ!

全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI

引用:https://www.ibaraki-esports.com/e-47/index.html

「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」は、国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」の文化プログラムの一環として初めて開催された全国規模のeスポーツ大会です。

47都道府県から代表選手が集結し、『eFootball ウイニングイレブン 2020』、『グランツーリスモSPORT』、『ぷよぷよeスポーツ』の3タイトルで競技が行われました。

eスポーツが持つ世代間を越える柔軟性を活かし、小学生からシニア層までが都道府県代表として同じステージに立ち、世代を問わず真剣勝負できる競技として注目を集めました。

全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI:https://www.ibaraki-esports.com/e-47/index.html

参考:ファミ通.com「“全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI”で頂点に立った選手・チームは? 『ウイイレ2020』、『GT SPORT』、『ぷよぷよ』各タイトルで熱戦
参考:メディア芸術カレントコンテンツ「国体×eスポーツという新しい取り組み「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」レポート

SAITAMA e-sportsリンクフェス 2025 Spring

引用:https://www.saitama-esportslinkfes.jp/

SAITAMA e‑sports リンクフェス 2025 Spring」は、埼玉県が主催となり2025年3月16日に開催された大規模eスポーツイベントです。

同イベントは複数の会場で同時開催された珍しいケースのイベントで、所沢・春日部・熊谷の3会場を生中継でつなぎ、『Fortnite』、『eFootball』、『バーチャルサイクリング』など人気タイトルによる大会やエキシビションが実施されました。

『Fortnite』と『バーチャルサイクリング』では川越や秩父といった埼玉各地の観光名所をゲーム内で再現したオリジナルマップが導入されており、eスポーツイベントを通じて観光資源をアピールしています。

また、初心者でも気軽に参加できる体験ブースや、熊谷会場で実施された「マインクラフト×プログラミング教室」など、教育との融合を図るコンテンツも用意されており、eスポーツを地位活性の起点に競技・教育・観光・交流と多角的なアプローチを見せた先駆的な事例となりました。

SAITAMA e-sportsリンクフェス2025 Spring:https://www.saitama-esportslinkfes.jp/

参考:eek「埼玉県の“特徴”を活かした3か所同時eスポーツイベント「県民総合スポーツ大会 埼玉県実行委員会」

まとめ

eスポーツは、地方の可能性を広げる新たな選択肢として注目され、地域経済の活性化、高齢者福祉、世代を超えた交流の促進など、多方面でその効果が実証されつつあります。

国際的なイベントの誘致など近年注目度を増すeスポーツが、地方創生の現場にどのようなつながりを持たせるのか、ご注目ください。


地域振興施策として、eスポーツを取り入れたいと思っているが、何をしたらいいかわからない、費用はどのぐらいかかるのか?など分からない場合是非JCGにお気軽にお問い合わせください。マーケティング領域に感しても経験を元にバックアップいたします。

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