目次
8割以上の企業が抱える社内コミュニケーション不足問題
近年、リモートワークやフレックス制度の急速な普及により、従業員同士が顔を合わせる機会が減少したことで社内におけるコミュニケーション不足が問題視されています。
コミュニケーション不足は部署内やチーム間の意思伝達の齟齬などの問題に繋がり、作業効率の悪化や離職率の増加など会社全体への悪影響が懸念されます。
総務専門誌「月刊総務」による全国の総務担当者を対象としたアンケートでは8割以上の企業が社内コミュニケーションに課題があると回答しており、環境改善が必要であると認識しています。
参考:月刊総務「8割以上の企業が社内コミュニケーションに課題あり。課題内容は「社員の参加意識の醸成」が最多」
多くの企業が社内コミュニケーション不足を問題視している一方で、近年の日本社会では飲み会や喫煙所外交のような従来のコミュニケーション方法だけでは従業員同士の繫がりを深めることが難しく、新たなコミュニケーション方法が模索されています。
本稿では部署内やチーム間の作業効率の向上や従業員の満足度向上にも繋がる社内コミュニケーションの活性化の新たな手段として期待される“eスポーツ”を活用した社内コミュニケーションをご紹介します。
eスポーツを活用した社内コミュニケーション活性化
近年多くの企業で社内コミュニケーションの不足およびその活性化が重要な課題として取り上げられています。
社内コミュニケーションが活性化されると、従業員同士の意見交換や相談しやすい環境づくりにつながり、部署内やチーム間など組織全体での連携力、作業効率の向上が期待できます。
また、社内でのコミュニケーションが円滑に行われることで、従業員の不満や組織内のトラブルも把握しやすくなります。これにより離職の大きな要因のひとつである人間関係のトラブルを改善し、離職率低下も期待できます。
しかしながら、前述のようにいわゆる「飲みにケーション・タバコミュニケーション」といった従来の手法だけで従業員同士の関係性を深めることは難しく、新たな社内コミュニケーションが模索されています。
本稿で紹介するのは、近年日本でも若者を中心に関心が高まっているeスポーツを活用した社内コミュニケーションです。
ゲームをスポーツとして捉えるeスポーツを活用した社内コミュニケーションの活性化は、従来のコミュニケーション方法では得られない新たな繋がりやチームワークの向上が期待されます。
そもそもeスポーツとは?
eスポーツはビデオゲームを競技として捉える新たなスポーツで、正式名称は「Electronic Sports(エレクトロニック・スポーツ)」。
国内のeスポーツ普及を推進する一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)のホームページではeスポーツについて以下のように定義しています。
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
eスポーツとは:JeSU公式サイトより引用
eスポーツは近年急速な発展をみせており、競技人口はアマチュアまで含めると全世界で1億3,000万人を超えるとされています。
eスポーツ先進国とされるアメリカや中国を中心に毎年のように国際的な大会が開催され、2027年にはビデオゲームを正式種目としたeスポーツオリンピック「オリンピックeスポーツゲームズ」の開催も予定されています。
関連記事:2027年開催予定の「オリンピックeスポーツゲームズ」とは?IOCとサウジアラビアが提携してeスポーツがオリンピック化!?
国内でも国際的な大会で日本人プレイヤーが活躍したことや、国際大会が開催されたことで認知を拡大。青年層を中心に高い関心を集めているほか、高齢者の認知機能改善や介護予防への新たなアプローチとしても注目されています。
参考元:北海道ニュースUHB「賞金総額3億円以上 5日間で延べ3万人集客 「eスポーツ」の世界大会が札幌市で開幕 市長は“聖地”に ファンをターゲットにしたホテルも…6億5000万円超の赤字を抱えるドームの起爆剤となるか」
関連記事:認知機能の改善や介護予防効果も期待されるeスポーツ。高齢者でも挑戦しやすいeスポーツタイトルまとめ
社内コミュニケーションでeスポーツを採用するメリット
社内コミュニケーションの一環としてeスポーツを採用した場合、従業員同士のコミュニケーション促進や部署内・チーム内の連携強化などの複数のメリットがあります。
チームプレイが求められるタイトルも多いeスポーツでは、1つの目標に向かって従業員同士が協力する場が提供されることで、実務におけるチームワークの向上が期待できます。
また、対戦や協力を通じて自然なコミュニケーションが発生するため、部署対抗やチーム混合など開催形式を工夫することで部署ごとの結束力強化や、ゲームでのやり取りをきっかけに普段は交流のない従業員同士の交流が進みます。
これにより業務では直接交流の無い従業員同士の人間関係が深まり、部署間・チーム間での連携や意見交換の活発化なども期待できるでしょう。
さらに、eスポーツでは採用タイトルによって現地以外からの参加も可能なため、本社や支社、別オフィスに加え、環境が整っていればリモートワークの従業員も自宅から参加するなど、場所を選ばずに参加できるメリットがあります。
このほか、ビデオゲームを用いたeスポーツは“遊び”としての楽しみを提供する場にもなるため、社員のモチベーションやリフレッシュ効果にも期待できます。
eスポーツが採用された社内コミュニケーション事例
リモートワークの常態化によって不足する社内コミュニケーションの活性化への新たなアプローチとして注目されるeスポーツ。
本項では実際に社内コミュニケーション活性化を目的としてeスポーツが採用された事例を紹介します。
成田国際空港株式会社
引用:eスポーツを用いた成田空港内従業員交流促進イベント「NARITA Commu Fes 2025」の開催について
成田国際空港の設置および管理を行う成田国際空港株式会社は2024年に同空港内で働く従業員同士のコミュニケーション活性化を目的としたeスポーツ大会を実施しました。
同大会は成田国際空港内の4社から代表が選出され、各社混合4人1組のチームになり『EA SPORTS FC 24』を用いたトーナメント戦で実施。
司会・実況に「スプラトゥーン甲子園2023」などeスポーツ大会の実況も行う田口尚平さん、ゲストには松木安太郎さん、武田修宏さんが出演する本格的な大会となりました。
また、大会は韓国 仁川国際空港からのゲストチームも参加しており、ノンバーバルかつ世代と会社を越えたコミュニケーションを実現しています。
関連記事:成田国際空港㈱と従業員向けのeスポーツ大会の実証実験を経て、第1回従業員向けeスポーツ大会を6月7日に開催決定!
関連記事:eスポーツで企業間交流!成田国際空港(株)の第1回従業員向けeスポーツ大会『NRT staff e-sports Championship』
しののめ信金
引用:ニッキンONLINE「しののめ信金、eスポーツ大会を開催 職員交流企画の第1弾」交流企画の第1弾
群馬県の富岡市に本店を置く群馬県内最大手の信用金庫しののめ信金では2023年に社内コミュニケーションの活性化を目的としたeスポーツ大会を実施しています。
このeスポーツ大会は同信金のeスポーツクラブから発案されたもので、同クラブメンバーが普段からプレイする『eFootball』を採用し、職員8チーム(1チーム2~3人)でのトーナメント戦で実施。
会場ではトーナメントに参加しない参加者でも楽しめるよう、初心者でも楽しめる『ボンバーマン』プレイエリアも設けられ、同イベントの会場には職員48名が集まりました。
なお、しののめ信金は職員同士の交流を促す「コミュニケーションサポート助成金」を同年5月に設立しており、イベント費用などは同信金が助成しています。
参考:ニッキンONLINE「しののめ信金、eスポーツ大会を開催 職員交流企画の第1弾」
ゲームを用いた社内イベントの開催方法
社内コミュニケーション活性化の一環としてeスポーツを採用したイベントを実施する際にはイベントの目的を明確にすることが重要です。
部署内・チーム内の交流なのか、他部署との交流なのか、参加してほしい従業員の年齢層はどこか。イベントの目的がハッキリしていれば採用タイトルの選定やイベントの開催形式なども設定しやすくなります。
目的に合ったゲームの選定
イベントがどのような目的で開催されるのかが決まればゲームを選ぶことはそれほど難しくありません。
チームとしての連携を高めたいのであればイベント事例で紹介した『EA SPORTS FC 24』のような協力プレイが必要となるタイトルが候補にあがります。
そこから参加する年齢層を絞ることで若手従業員が多いのであればより競技性の高い『VALORANT』や『オーバーウォッチ 2』、1対1の対戦を楽しむ『ストリートファイター 6』のようなタイトルも候補となるでしょう。
逆に幅広い年齢層が参加したり、新たな人間関係構築のためにカジュアルなイベントとして実施する場合、『ボンバーマン』や『太鼓の達人』など初心者でも比較的楽しみやすいタイトルが候補にあがります。
開催形式・規模の決定
eスポーツイベントの形式や規模は、ゲームの選定と同様にイベントがどのような目的で実施されるかによって変化します。
部署ごとなど各セクションでの連携強化を目的としたイベントであれば現地会場のみの開催とすることで、より密なコミュニケーションが行われることが期待できます。
一方、部署間やチーム間での連携強化を目的とした場合、別オフィスや遠隔地の従業員も参加できるように一部オンラインで開催することも視野に入ります。
イベントの開催目的や参加する従業員に合わせて開催形式を検討すると良いでしょう。
eスポーツのプロフェッショナルに依頼する
自分たちでのイベント開催が困難な場合や、より本格的なイベントを開催したい場合はとするプロに依頼することも1つの手です。
専門的な知識を持つイベント制作会社に依頼することで、企画段階から制作・運営、効果検証や課題の洗い出しといったアフターフォローまでサポートを受けられます。
株式会社JCGではeスポーツ社内イベントもサポートします
株式会社JCGは年間1,000回以上のイベント・大会を開催する制作会社です。2013年に立ち上がったコミュニティ大会を前身とする弊社では、数々の大会運営実績に基づくeスポーツに関する幅広い知識や経験を活かし、イベント・大会などの実施に関わる全行程をお任せいただけます。
弊社最大の強みはゲーム関連イベント、とりわけeスポーツ関連では誰もが参加できるオープン大会から国際大会地域予選、プロモーション番組、東京ゲームショウでのブース運営など、さまざまな規模・ジャンルのゲーム関連イベントを開催してきました。
年間1,000回以上の大会を運営する弊社では独自の大会システムサイトを開発・提供しており、小規模なものから大規模なイベントまで柔軟な運営が可能です。
eスポーツを用いた社内イベントも、弊社にお任せいただければ実施目的の整理や採用ゲームの選定など企画段階から、出演者のキャスティング、イベントの運営、アフターフォローまでサポートいたします。
また、弊社ではオンライン配信やインターネット番組の収録に対応可能なスタジオ設備を保有しており、主催者のニーズに合わせたイベント運営が可能です。
▲JCG豊洲スタジオでは5つの[配信ルーム+オペレーションルーム+控室]を保有しています。
バイリンガルのスタッフも在籍しており、海外で人気が先行しているゲームタイトルでのイベント制作や海外企業との交渉もお任せいただけます。
まとめ
eスポーツを活用した社内コミュニケーションの活性化は、従業員同士の関係性を深めるだけでなく、チームワークの向上や業務効率の改善にも繋がります。
特にリモートワークが普及した現在、物理的な距離を超えてコミュニケーションを促進できる点が大きなメリットです。
ゲームを楽しみながら効果的に連携を深められるeスポーツは新たな社内コミュニケーション手段として、今後ますます注目されることでしょう。
JCGではeスポーツのイベント開催や番組制作に関するご相談を受け付けております。
eスポーツ大会をやってみたいけど準備したらいいのかわからない、費用はどくらいかかるのかなど
些細なご質問でもかまいせんので、お困りのことがございましたらぜひご連絡ください。

